機能性表示食品とは
「機能性表示食品」は、事業者の責任で、科学的根拠に基づき、特定の保健の目的が期待できる旨を表示することができる制度です。
機能性表示食品の特徴
●消費者庁に届け出れば、特定の保健機能を表示できる
●特定保健用食品(トクホ)と異なり、消費者庁長官の許可は不要
●届出前に安全性と機能性に関する科学的根拠の提出が必要
●消費者庁ウェブサイトで届出情報を確認できる
対象となる食品
●生鮮食品を含め、全ての食品
●栄養機能食品、特定保健用食品を除く
表示できる機能性
●疾病の予防・治療効果は表示できない
●健康の維持・増進に役立つ効果を表示できる
例:「おなかの調子を整えます」「脂肪の吸収をおだやかにします」
購入前に確認すること
●商品パッケージの表示内容
●消費者庁ウェブサイトの届出情報
●事業者の信頼性
●自分の体調や体質
機能性表示食品の効果
機能性表示食品は、事業者の責任で、科学的根拠に基づき、特定の保健の目的が期待できる旨を表示することができる食品です。
機能性表示食品効果
機能性表示食品は、以下の効果を表示することができます。
●疾病の予防・治療効果
●健康の維持・増進に役立つ効果
具体的には、以下のような効果を表示する食品が販売されています。
■腸内環境を整える
■免疫力を高める
■血圧を下げる
■コレステロール値を下げる
■血糖値を下げる
■脂肪の吸収を抑える
■骨の健康を維持する
■目の健康を維持する
■疲労を軽減する
■肌の健康を維持する
■ストレスを軽減する
■睡眠の質を向上させる
注意点
機能性表示食品は、医薬品ではありません。疾病の予防・治療効果を表示することはできません。また、効果には個人差があります。
購入前に、以下の点を確認することをおすすめします。
■商品パッケージの表示内容
■消費者庁ウェブサイトの届出情報
■事業者の信頼性
■自分の体調や体質
機能性表示食品のデメリット
機能性表示食品は、科学的根拠に基づいて効果を表示できる食品ですが、いくつかデメリットもあります。
■効果が確実ではない
科学的根拠に基づいて効果を表示していますが、効果には個人差があります。
すべての人の体質や体調に効果があるとは限りません。
■安全性に不安がある
長期的な安全性についてはまだ十分に確認されていません。
アレルギーや体質によっては、副作用が出ることがあります。
■費用が高い
一般的な食品よりも高価な場合が多いです。
効果が実感できない場合、費用が無駄になる可能性があります。
■表示が分かりにくい
専門用語が多く使われており、内容が分かりにくい場合があります。
事業者によって表示方法が異なるため、比較検討が難しい場合があります。
■消費者庁の審査がない
消費者庁は安全性と機能性に関する科学的根拠の提出を受け付けますが、審査は行いません。
事業者の責任で効果を表示するため、虚偽表示のリスクがあります。
サプリメントと機能性表示食品の違い
サプリメントと機能性表示食品は、どちらも健康に役立つ食品ですが、以下の点で違いがあります。
項目 | サプリメント | 機能性表示食品 |
---|---|---|
定義 | ビタミン、ミネラル、アミノ酸など、栄養素を配合した食品 | 事業者の責任で、科学的根拠に基づき、特定の保健の目的が期待できる旨を表示する食品 |
表示 | 栄養成分表示のみ | 栄養成分表示に加え、機能性表示 |
許可 | 不要 | 消費者庁への届出が必要 |
根拠 | 科学的根拠がなくても表示できる | 科学的根拠に基づいて表示する必要がある |
効果 | 栄養素の補給 | 健康の維持・増進 |
安全性 | 長期的な安全性についてはまだ十分に確認されていない | 長期的な安全性についても確認する必要がある |
費用 | 比較的安価 | 比較的高価 |
例 | ビタミンCサプリメント、マルチビタミン・ミネラルサプリメント | コラーゲン、乳酸菌、DHA・EPAなど |
まとめ
サプリメントは、栄養素の補給に役立つ食品です。
機能性表示食品は、科学的根拠に基づいて、特定の保健の目的が期待できる旨を表示する食品です。
機能性表示食品は、サプリメントよりも費用が高価ですが、より効果が期待できます。
購入前に、表示内容や消費者庁ウェブサイトの届出情報などを確認することをおすすめします。